高校準備コース卒業後
Bethlehem College2年間在籍、卒業
多摩美術大学 情報デザイン学科 メディア芸術コース 在学
中学2年生から不登校になったというRくん。起立性調節障害で朝起きにくくなったのがきっかけでした。日本の学校では常に周りに合わせる必要があるように感じており、自分の好きなことに没頭したいRくんにはそれが合わなかったそうです。また、日本では違う意見や視点があまり受け入れられないということも感じていました。しかし、ずっと不登校のまま親に頼って生活するのはまずいと感じ、どこかでそれを断ち切りたいと思っていたそうです。そこで留学を決意しました。
留学してみると、自分と同じような経験をした生徒も多く、とても話しやすかったそうです。また、食生活、住環境、学校環境など、何もかもが違ってとても新鮮でした。Rくんのホームステイは丘の上にあり、海が見えるとても景色のきれいなお家でしたが、学校からは6キロほどの距離がありました。丘の上にあるホームステイまで自転車で通学するのは、はじめの頃はチャレンジでしたが、毎日の通学を通してだんだんと体も慣れてきて、1年を通して筋肉と体力が自然についてきました。体力とともに自信やバイタリティーもついたRくんは、サイクリングして遠くまで出かけたり、サーフィンをしてみたり、積極的にさまざまなことにチャレンジするようになりました。
高校準備コースの後は、都会にあるキリスト教系の進学校であるBethlehem Collegeに進学しました。進学してからは、Design Visual Communication、Art Design、Computingなど、自分の興味のある教科を選んで学習できました。Art Designではゲームのキャラクターをデザインしたり、そのポスターをデザインしたり、Computingではホームページを作成したり、データベースを作成したりしたそうです。ニュージーランドでは進学校であっても教科の種類が幅広く、日本の高校にはない多くの専門的な科目を学べたことがとても面白かったそうです。
また、学校はキリスト教系で聖書の授業もありました。はじめは堅いイメージを持っていたそうですが、実際には生徒が自分の好きな聖書の箇所やその理由を自由に話したり、リラックスして自由にディスカッションをしたりする授業で、とても面白かったそうです。また、ホームステイ先もキリスト教のファミリーが多く、毎日食事の時には一緒にお祈りをするなど、日本では体験できなかった価値観に触れる機会にもなりました。
高校卒業後の進路を選ぶ際、Rくんはとても悩んだそうです。しかし、周りの意見に流されて決めるのではなく、自分自身の意思と向き合い、自分の好きな美大へ進む道を選びました。それができたのも、留学を通して自分の好きな道を選ぶという自由な発想が生まれたからだとRくんは言います。日本にいた時は、自分で選んだように見せかけて、本当は親が選んだ道を歩んでいたことに気づいたというRくん。しかし、留学をしてからは自分で自分の決断をする経験をたくさん重ね、自分の道を歩む自信がついたそうです。
また、留学前は一つのことに固執しがちでしたが、留学してからは視野が広がり、いろいろなことにチャレンジするようになったそうです。大学では情報デザイン学科で学んでいますが、大学での勉強だけでなく、MVを制作してみたり、マンガを描いたり、チェコの伝統文化に心を惹かれて人形制作を試みたりと、自分の興味のあるさまざまなことに挑戦しているそうです。
自分の生き方や在り方について広い視野を持って追求し、ニュージーランドで自己表現をしながらクリエイティブに生きる自信と芯の強さを、Rくんは留学を通して見出したようです。将来、Rくんが自分の独創性や創造力を使ってどのように自己表現していくのか、とても楽しみです。







