高校準備コース卒業後
Aquinas College 2年間在籍、卒業
日本の大学(看護科)進学
中学1年生の時に自律神経が乱れてしまい朝起きづらくなり、その後も頭痛に悩まされるようになったというNさん。今振り返ると当時はメンタルが弱く、学校の勉強のプレッシャーから精神的に気持ちが常にピリピリしていたそうです。そんな中、だんだん出席日数が足りなくなり、高校進学が厳しくなってしまいます。そこでNさんは、新しいスタートを切りたいと考えて留学に踏み切りました。
ニュージーランドに来てみて、日本では校則や勉強が厳しい学校に通っていたため、ニュージーランドの自由で、のんびりした環境に、まず心が解放されたそうです。ホームステイでの生活では、はじめ英語でのコミュニケーションに苦労したそうですが、文化や価値観の異なるホストファミリーが日本文化を尊重してくれていることを感じたそうです。それが自信となり、前向きな気持ちになれたとのことです。そのため、行き違いが生じたり、多少悩むことがあっても、最終的に誤解が解けてお互いに歩み寄ることができる、と前向きに考えられるようになり、自分が滞在したホームステイに感謝の気持ちを持てるようになります。
Nさんは現地高校に進学してからも、多様性を受け入れるニュージーランド社会を体験しました。Nさんはカトリック系の私立高校に進学し、そこで発達障害のある生徒との関係で悩むことがあったそうです。そのような時、周りの先生たちはNさんに優しく声をかけてサポートしてくれたそうですが、先生は相手の子のことも、自分の事も否定しなかったそうです。人間誰もが神様からの大切な贈り物であるというキリスト信仰に基づき、発達障害がある子どもも神様からの大切な贈り物だという先生のこの言葉に、Nさんは気づかされることがあったそうです。この発想はNさんの視野を大きく広げてくれました。
また、ニュージーランドでは人とのコミュニケーションについても色々と考えさせられました。日本にいる時は遠慮して自分の意見や考えを言えなかったNさんですが、ニュージーランドでは周りの人が自分をしっかり持っており、人に自分の意見や考えを言葉にして伝えることの大切さに気づきます。そして、また伝える時にどのように伝えるかという事がとても大切だということも、周りのニュージーランド人のコミュニケーションの取り方を見ていて気づいたそうです。例えば、ポジティブな事、相手を褒める時はストレートに伝えてあげる。マイナスな事は相手にどのよう伝えたら伝わるのか考えてから伝える。また、一人でできないことは正直に周りに助けを求めることも大切だと気づきます。でも助けを求める時に、相手の状況を見てタイミングを考えたり、相手が相談を受けやすい方法を考えて相談するなど、良いコミュニケーション能力とは、相手のことを思いやり、相手のことも考えながら言葉にすることなのだと気づきました。
ニュージーランドに来た当初は自分に自信が無く、自分のことが分からないと思ったというNさん。しかし、他者も自分も否定しない、多様性を受け入れるニュージーランドの国民性がNさんの心を解放するとともに、自信と主体性を育み、自分と他者とのあり方についても教えてくれました。
Nさんは、看護師を目指して今勉強しており、ニュージーランドでの経験を生かして人を助けられる人間になりたいと話してくれました。ニュージーランドで学んだ人との関わり方、コミュニケーション能力を生かし、これから更に多様性を必要とする日本の社会にきっと大きく貢献してくれると思います。







