
海外の高校を卒業した後の進路は、日本の高校卒業後とは少し異なります。
現地大学への進学、日本の大学への帰国進学、専門学校への進学、さらには海外でのキャリア形成など、さまざまな選択肢があります。
この記事では、ニュージーランドの高校卒業後の進路について、大学・ポリテクの進学条件や必要な英語力、卒業後のキャリアまでわかりやすく解説します。
ニュージーランド高校卒業後の主な進路5つ
ニュージーランドの高校を卒業した後の進路は、主に以下の5つです。
1. ニュージーランドの大学へ進学
2. 専門学校(ポリテク)・Pathwayコース
3. 現地での就職(ワークビザ)
4. 日本の大学へ進学
5. 第三国への進学
それぞれ詳しく見ていきましょう!
1: ニュージーランドの大学へ進学
ニュージーランドの大学は世界的にも評価が高く、英語環境で専門分野を学べるのが大きな魅力です。
大学進学に必要な条件
大学進学には、高校で取得する資格「NCEA」が重要になります。
また、UEも取得する必要があります。
NCEAとは?
● ニュージーランドの高校(Year 11〜13)の成績システム
● Level 1〜3まであり、大学進学にはLevel 3が必須
University Entrance(UE)の条件
● NCEA Level 3取得
● Level 3の科目を3つ以上(各14単位)
● 英語(読み書き)Level 2
● 数学基礎 Level 1
日本のような入学試験はなく、高校の成績による書類選考が基本です。
英語力(IELTSなど)
英語が母語でない場合は、英語試験のスコア提出が必要です。
● IELTS:6.0〜6.5以上
● TOEFL:79〜80程度
※上記は目安。医学・教育系などはより高いスコアが求められます
ファウンデーションコースという選択肢も
UEや英語力が不足している場合は、大学進学準備コース(ファウンデーション)を経由することも可能です。
期間はコースによっても異なりますが、約8カ月~1年ほど。
コース修了後は大学1年への進学が可能になり、留学生に非常に人気のルートです。
ニュージーランドの大学は何年制?
学士号(Bachelor)は基本3年制です。
工学・建築などの一部コースでは4年制の場合もあります。
日本よりも短期間で学位取得が可能となっています。
学生生活(住まい・バイト)
学期中は週20時間まで、長期休暇中はフルタイムで就労が可能です。
住まいはフラット(シェアハウス)や学生寮が一般的です。
大学卒業後の進路
ニュージーランドで就職したり、日本でグローバル企業に就職することも可能でしょう。
ポストスタディワークビザでは、卒業後最大3年間の就労が可能です。
2:専門学校(ポリテク)・Pathwayコース
実践的なスキルを身につけたい人には、ポリテクがおすすめです。
ポリテクとは?
日本でいう専門学校に近く、以下の特徴があります。
● 実務に直結するスキルが学べる
● インターンや実習が豊富
● 少人数でサポートが手厚い
分野例:IT・プログラミング、ビジネス、ホスピタリティ(観光・ホテル)、看護・介護、デザイン など
入学条件(英語・成績)
● NCEA:Level 2またはLevel 3
● IELTS:5.5〜6.0程度
大学よりも求められる条件が低く、入学しやすいといえるでしょう。
何年制?
コースによって異なります。
● Certificate:6ヶ月〜1年
● Diploma:1〜2年
● Bachelor:3年
ポリテクでも学士号(Bachelor)の取得が可能です。
学生生活(住まい・バイト)
住まいはフラットが一般的です。学生寮は大学に比べて一般的ではありません。
バイトは大学と同様に可能で、実習やバイトから就職につながるケースも多いようです。
ポリテク卒業後の進路
ポリテクは就職に強いのが大きな特徴です。
即戦力のスキルを身に付けることができ、実習やインターンなどで企業とのつながりもできやすいです。また、条件を満たせば、卒業後に就労ビザの取得も可能です。
大学との違い(比較)
| 項目 | 大学 | ポリテク |
|---|---|---|
| 学習内容 | 理論中心 | 実践中心 |
| 入学難易度 | 高い | やや低い |
| 英語要件 | IELTS6.0〜 | IELTS5.5〜 |
| 就職 | 間接的 | 直結しやすい |
3: 就職(ワークビザ)
高校卒業後すぐにニュージーランドで就職することは、現実的にはハードルが高いです。
その理由は、就労ビザの取得条件が厳しく、基本的には「専門スキル」や「資格」が求められるためです。将来的に現地就職を目指す場合は、大学や専門学校でスキルを身につけることが現実的なルートとなります。
4:日本の大学へ進学
ニュージーランドの高校卒業資格を活かして、日本の大学へ進学することも可能です。
海外の高校を卒業した場合でも、日本の大学への進学ルートは複数あります。一般的な日本の高校生と同じように一般入試を受験することもできますが、帰国生入試や総合型選抜(旧AO入試)など、海外経験を活かせる制度を利用できるケースもあります。
ニュージーランドの高校生活では、英語で授業を受け、現地の生徒と一緒に学ぶ経験を通して、語学力だけではなく、自分で考えて行動する力、異なる文化への理解、コミュニケーション能力、主体性や適応力が身に付きます。これらは、総合型選抜などで評価されるポイントにもなります。
必要な資格・成績は大学・学部によって異なりますが、NCEA Level 2~ Level 3を必要とするケースが多くあります。また、大学や学部によってはUEを必要とする場合もあります。
日本の大学への進学を考えている場合は、高校卒業直前ではなく、早い段階から準備を始めることが重要です。大学によって出願条件や必要書類が異なるため、高校在学中から、成績管理、英語資格の取得、志望大学の募集要項確認、出願スケジュールの確認をすすめておくと安心です。
5:第三国への進学
ニュージーランドの高校資格は国際的に評価されるため、他の英語圏の国に限らず、第三国への進学が可能です。
進路選びで失敗しないためのポイント
🔴 英語力
進学・就職どちらにも必須。早めの対策が重要です。
🔴 ビザ戦略
「将来NZに残るか/帰国するか」で進路は大きく変わります。
🔴 費用
大学は年間数百万円かかるため、資金計画が重要です。
目的に合った進路選びを
ニュージーランド高校卒業後の進路は多岐にわたります。
大切なのは、「将来どうしたいか」を明確にすることです。
留学はゴールではなくスタート。
自分に合った進路を選びましょう。






