4便でお話しましたが、6月の初めにオンライン高校留学準備コースの生徒たちは乗鞍岳で2泊3日のキャンプを体験しました。これはニュージーランド式体験教育の一環として実施されたのですが、6月後半に迫る、本物のニュージーランド留学に向けての準備もかねていました。2泊3日のキャンプでは自然の中でアウトドア・アクティビティーにチャレンジし、友達とキャビンに宿泊して共同生活を体験し、キャンプファイヤーを楽しみ、アメリカ人教師とニュージーランドからのエバコナスタッフを通して生きた英語に触れるなど、とても充実した時間となったようでした。今回このプログラムにエバコナから参加したスタッフの伊藤愛美から下記のような報告が来ました。
「キャンプに参加した生徒たちは、みんなとても良い子で協力し合うこともできました。スケジュール通りに全て順調にプログラムに取り組むことが出来て、朝寝坊したり、プログラムに遅れたりということもありませんでした。最終日にキャビンのチェックアウトをする前にきちんと綺麗になっているか確認に行くと全て整えてあって、しっかりしている印象でした。言われたことはきちんとしていましたし、何よりもみんなニュージーランドへの渡航を楽しみにしていて、とても前向きな姿勢でした。どの子もようやくニュージーランドに行けることは嬉しいと話していました。」
体験から学ぶ “Learning by doing”、若者たちにとって体験教育は本当に宝だと、私たちは長年の経験から体感してきました。若者たちが体験の積み重ねを経て大人になった時、自分の頭で考え、体験を通して積み重ねた知恵を使って社会に貢献してくことでしょう。
以前、私はフェイスブックで自宅の室内で飼い始めた2匹のウサギの話をしたことがあるのですが、若いほうのメスのリリーは最近、家から外に出て広い庭を探検する楽しみを発見しました。彼女は朝になると家を出て、川に沿った森に入っていきます。そして1日中姿を見せませんが、夕方になると家に戻ってきます。もう一匹のオスのジョージはリリーよりずっと年上で、昔、飼い主の家を出て、自由を謳歌して、路上生活の苦労も経験しているので、家から離れません。1日中、のんびりとウサギ用に作られた庭のペンや室内を出入りして隠居生活を楽しんでいます。そして毎朝いそいそと家を出ていくリリーを横目で眺めています。
この2匹のウサギの行動を見て、私はますます、若者にはアドベンチャー体験が必要なのだと思いました。夫は「いつかリリーが外で暮らすことを選択して戻ってこないことも覚悟せよ」と言います。確かに「ウサギにだってそうした選択はあるよなー」と私は納得し、ウサギの母としてはちょっと心配で毎日無事に戻ってくることを祈りつつも送り出しています。
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