皆さんご無沙汰しております。
最後にブログ記事を書いてから随分と時間が経ってしまいました。
今年エバコナに沢山の高校留学生の生徒さんが来てくれました。コロナの長いブランクを経て沢山の日本の若者が希望を持って初めて親元を離れ外国に飛び出してきてくれました。留学を決断して来てくれる子供たちや保護者さんの目標は様々だと思います。高い英語力、もっと幅広い将来への選択肢、自立心、視野を広げる、精神的な成長や逞しさ、自信、等々。エバコナに来てくれる生徒の年齢層は大体14歳~16歳くらいで多感な思春期の生徒さんです。私の娘も今丁度14歳ですが、その年齢は親への反抗期でもあり、難しい年齢ですね。反抗期は自立心の目覚めだと読んだことがありますが、私もなるべく「口を出し過ぎない」という事を自分に言い聞かせています。女親は特に言い過ぎる/口を出し過ぎる傾向があると思うので本当に注意が必要です(笑)。子供の成長過程やその子供の個性に合わせた関わり方というのは親にとってなかなか難題だと思います。親も子供の成長と共に常に悩み学ばされますね。ましてや、子供を遠くに送り出している保護者にとってそれは更に難しく、心配や不安な気持ちは多々あると思います。
しかしながら、私たちが毎年見ていて思うのは子供の中に秘められた順応性/適応能力は親の想像をはるかに超えるものだという事です。子供たちは親元にいる時は親についつい甘えてしまいがちですが、他人の家はずっと厳しく今まで「当たり前」だったことが当たり前ではないという体験をします。それを通して子供たちは目覚め大きく成長していきます。毎日相手の目を見てきちんと挨拶をする、何かをしてもらったら感謝をする、自主的にお手伝いをする、自分の行動が周りに迷惑では無いか考える、相手の気持ちを気遣って行動をするというという事をホームステイでの生活を通して子供たちは体験的に学んでいくのです。
人間誰もが困難やチャレンジに日々ぶち当たりますが、その時にそこでどのような視点を持ってそのチャレンジを乗り越えるのかという事は私はとても大事だと思っています。人生経験が少ない子供は困難な事への免疫力も当然低いので、自信もまだありません。ですから、何かあるとまずは不安になると思います。その時に周りの大人がそのようなチャレンジをどのよような視点を持って乗り越えるべきか示してあげる事がとても大事だと思います。不安になっている子供に対して、大人が「不安」「心配」「悲しみ」「怒り」等のマイナスな感情で反応すると子供の不安は大きくなります。ですから、エバコナでは例えばホームステイ先等でチャレンジや困難に直面をした生徒に「それはあなたを精神的に成長させてくれるとても素晴らしいチャンスなんだよ」とマイナスだけにフォーカスするのでは無く、ポジティブを見つけるという方向に視点を変えるように話をしています。
外の世界に飛び出すということは当然苦労が伴いますが、そのプロセスを通して自分自身を見つめ、自分で問題を解決し/乗り越える方法を模索し、子供たちはそれを通して自分に自信を付けて行きます。またそのような経験を通してこそ問題に直面する時にマイナスにフォーカスするのでは無く、どんな状況でもポジティブを見出だすという事を学べるのです。これはどんな時でも自分なりの楽しみや喜びも見出して生きていくことができる大人に子供たちを成長させてくれます。これこそ、粘り強さ/逞しさResilienceでは無いでしょうか?
子供たちが不安から解放され、喜びを見出し、自信のある自立した大人になれるように。私たち大人は子供の不安を「心配」するのでは無く、彼ら個々の自立と成長を前向きな声掛けで励ましながら彼らの成長のジャーニーを見守るというスタンスがとても重要なのだと思います。
Leave a Reply